市政の動き−議会報告
【16.09.03】《公共施設のあり方》各市が公共施設等総合管理計画を策定：住民と行政の信頼関係が一番大切では
高浜市：高浜公民館存廃 住民投票へ 西尾市：160施設30年間 一括 管理契約に批判
マスコミで注目された高浜市の公民館取り壊しの是非を問う住民投票、西尾市議会で賛否拮抗した公共施設の管理問題。国の方針で、今後の公共施設等の在り方が検討されている中、住民無視の進め方に批判の声が上がりました。公共施設とは何か。地域コミュニティの拠点という大きな役割があるだけに、住民の声に耳を傾けた計画づくりが求められます。
知立市公共施設等総合管理計画は、議決事件
知立市議会は、重要な長期計画を市議会の議決を必要とし、公共施設等総合管理計画は12月議会で審議予定です。市はすでに、アンケートと調査研究を進め、計画の策定中です。調査研究報告は、今後40年間の維持管理・更新費用は公共建築物、道路、公園、河川排水路（上下水道を除く）で、総額７６４億１千万円、年額19億１千万円必要と試算しました。これらの具体的計画が検討されて、12月議会に成案される運び。住民の意見反映の重要な取り組みとして市議会が審議、議決する予定です。
高浜市：中央公民館壊し総合病院分院を移転
高浜市は総合管理計画を27年度で策定。それに基づき、すでに、市役所の建て替えを民間事業者の資金で行わせ、市は20年のリース契約しました。新たに
�｜羆�公民館取り壊し、
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�９洪靴気譴觜睇余�学校の体育館に公民館機能等を盛り込む計画です。
住民からは、築35年の公民館を廃止し、築32年の総合病院分院を移転・新築（市が20億円補助）するのは税金の無駄遣いと批判が上がりました。中央公民館の取り壊しの是非を問う「住民投票」署名が１万4814人、必要数の3046人超えて集まり、８月13日、市選管へ提出されました。有効投票数の確認を経て市へ提出、60日経過後、次の日曜日が住民投票となります。市民の声をしっかり反映させるべきでしょう。
西尾市：PFI方式30年契約応募1社で契約とは
西尾市はＰＦＩ（民間資金活用による社会資本整備）方式による公共施設再配置を計画。きら交流センター、市営住宅、温水プール、スポーツドームの４施設を新築、２施設の改修他、160施設の包括維持管理の30年契約など、一括で「エリアプラン西尾」（豊和グループ）1社と総額218億円余で契約。積算根拠は不透明、どんぶり勘定が大問題に。また、緊急性の高い給食センターは、民間企業の弁当も作る計画提案が行われ、対応が間に合わず、後の追加契約に、学校プールは民間プールの利用で足りると廃止計画に。いずれもＰＴＡの意見も聞かず、企業提案ありきの異常な計画に批判が強く、市議会でも賛成15に対し反対11、棄権１という結果となりました。
初期投資が少なく、他事業に税金を回せると
高浜市の担当者は、市役所の建替えを民間事業者が行い市がリースで借りる方式など、「初期投資が少なくて済み、次の学校大規模改修に財源を回せる」と話しています。市が建設するより経費がかからないのかどうかは、検証が必要です。長期契約の期間中の維持管理上のトラブルや、20年後返還された建物がどのような状況か心配もあります。 いずれにしても住民の納得、合意なしに、押し通すやり方は問題でしょう。
