市政の動き−政策・見解

【25.07.20】NO.2282 危機的暑さが市民の命を脅かしています 温暖化対策の抜本的強化は待ったなし!

気候ネットワークが各政党の地球温暖化対策を評価・採点 日本共産党などが満点評価に

   7月12日報道によれば、11日に大阪府吹田市の住宅で女性が死亡していると女性のケアマネジャーから110番があり、府警吹田署の署員が駆けつけ、住人の90代女性と80代男性との死亡を確認。住宅にエアコンはなく、署は熱中症で死亡したとみて調べるとのことです。今年の暑さは異常、異常が日常になるなか、暑さ対策へエアコン購入補助の実現は待ったなし。根本的には国際協調による温暖化対策の抜本的強化が求められています。我が国の取組はどうでしょうか。

熱中症による救急搬送が前年同月比171件増に

   衣浦東部広域連合管内の熱中症による救急搬送は、2022年276件、23年356件、24年が418件と急増しています。今年は7月14日現在で118件。去年以上に増加の勢いです。
 今年は5月にも夏日があり、6月に入ると夏日が連日のようにあり、熱中症による救急搬送が前年同月比で197件へと急増(右表参照)、危機的暑さが市民の命を脅かしています。
 日本共産党知立市議団は、経済的にエアコン購入が困難な高齢者等でエアコン未設置世帯へのエアコン購入補助を再三提案してきました。市は「検討」を約束するものの、今年度は予算化を見送る残念な対応をしました。異常な暑さが日常になるなか、命守る対策は待ったなし、速やかな対応を改めて求めます。また、エアコンがあっても利用しない高齢者やエアコンの操作誤りなどで、熱中症で死亡する事例も多く、市による啓発強化が求められています。

気候ワースト1は参政党 ワースト3に保公国自維

   地球温暖化対策の抜本的強化が求められているなか、特定非営利活動法人気候ネットワーク(下《》)は7月4日時点での、各政党の地球温暖化対策に関する政策文書等について、評価・採点し、公表(下表)しました。ワースト1は参政党で5分野の政策で「科学的知見や国際合意等で示された望ましい政策に逆行する」と全て☓でマイナス5点。日本保守党・公明党・国民民主党はマイナス2点。自民党と維新はマイナス1点。以上がワースト3です。 25点満点は日本共産党とれいわ新選組でした。


気候ネットワークが各党の温暖化対策を採点

 気候ネットワークは、地球温暖化防止のために市民の立場から「提案×発信×行動」するNGO/NPO。同団体が各党の温暖化対策を評価・採点(下表、25年7月4日時点、HPより)。

【表中の記号の読み方:満点は25点】 
◎(5点) 具体的な記載があり、なおかつ意欲的な内容・目標となっている政策
〇(3点) 記載があり、現状からの向上はあるが、意欲的とは言いがたい政策
△(1点) 記載があるが、現状追認で、科学的知見や国際合意等で示された望ましい政策とは言いがたい政策
✖(-1点) 記載はあるが、科学的知見や国際合意等で示された望ましい政策に逆行する
―(0点) 記載がない  

《気候ネットワークとは》

   1996設立の気候フォーラムを前身とし、1998年に設立されたNPO法人で、国際的な賞等を受賞。(以下、HPより抜粋)。
◆気候危機を防ぐには、工業化前からの地球平均気温上昇を1.5℃未満にすることが求められます。しかし、現在の各国の対策では不十分です。各国の対策や国際協力を強化するため、効果的な国際枠組みづくりに取り組んでいます。
◆省エネルギーや再生可能エネルギーを進めるため、国内の気候変動対策に関する制度や政策について意見陳述や提案作成を行い、政府や国会、企業への働きかけを行っています。また、そのために多くの専門家や市民団体と連携して、独自の調査・研究を継続的に行っています。
◆政策提言と合わせて地域でのモデル的な取り組みづくりや、活動の担い手・ネットワークづくりを進めることを重視しています。

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